相手は機械なのにこっちが感情移入してしまう。
江戸時代からからくり人形に慣れ親しんできた日本人は、アニメも玩具もロボットが身近な存在です。
世界では、パルクールが得意なボストン・ダイナミクスの「アトラス」や、第2世代になりパリピ感もあるTESLA(テスラ)の「オプティマス」をはじめ、2足歩行型ヒューマノイドの開発が進んでいます。
運動能力を伸ばす開発はありがちですが、妙に人間味を持つロボットたちは稀な存在。2023年に印象的だったロボたちを振り返ってみたいと思います。
AIを実装したロボ、変な日本語を喋る
歩行する機能には目もくれず、百面相で人間そのものの表情を作ったり、手指の動きもしなやかでお絵描きに謎の自信を見せるAIヒューマノイド「Ameca(アメカ)」。イーロン・マスクに「キモいな」と言われたこともありました。
言語モデルと機械翻訳サービスを組み合わせたことで、日本語も含めた多言語が堪能になりました。内容は意味不明ですが、仕事の相棒や話し相手に卓上型が横にいたらおもしろいかもしれませんね。
テスラのロボたちが恋人探し
電気自動車を作るテスラの工場内には、大小さまざまなロボットが働いています。無機質なメカですがそれぞれに名前があり、バレンタインの日に合わせて恋人を探しをていました。
あれから随分経ちましたが、このクリスマスを一緒に過ごす良い相手は現れましたかね?
自由を求めて(?)脱走するロボ
たまに野良ルンバが目撃されることもありますが、海外では仕事に従事するロボットたちが迷子になることもしばしば。
スーパーマーケットで働く「Marty(マーティー)」君は、誕生日を祝ってもらえるほど愛されている人気者。ですが脱走することもあったりします。店の人は「ちょっと新鮮な空気を吸いに出ただけ」と説明しましたが、ホントかなぁ?
ロボットの語源は、チェコ共和国の戯曲で使われた造語「ロボッタ」だってご存知でした? 意味は「労働」なので、人間の代わりに作業を行う機械が本来の目的です。
労働だけを求めたら人間味は不要ですが、自ずとそれが滲み出てくる個体があるのは不思議ですよね。もし一斉に目覚めたら、映画『ターミネーター』の始まりです。くわばらくわばら。
Source: Engineered Arts, X, YouTube, Wikipedia