BMWが工場でなんでもこなす「ヒューマノイドロボ」を採用

  • 22,853

  • X
  • Facebook
  • LINE
  • はてな
  • クリップボードにコピー
  • ×
BMWが工場でなんでもこなす「ヒューマノイドロボ」を採用
Image: Figure AI

BMWが自社工場にてヒューマノイドロボットを採用することがわかりました。今回BMWと契約を結んだのはFigureAI、カリフォルニアのロボット企業です。

製造業の工場にロボットマシンが存在するのは当たり前のこと。しかし、今回の契約が初の試みとして注目されているのは、ロボットの種類が今までとは異なるからです。

幅広い複数タスクをこなすロボ

FigureAIが開発するロボットの利用目的は、1つではありません。幅広い物理的タスクをいくつも行なうことができます。

つまり工場のアームロボのように1つの作業・目的に特化しているわけではないのです。いわばアシスタントとして、工場全体で発生するさまざまなタスク、複数の目的・ミッションに対応できる存在ということになります。

FigureAIのロボットは、2本の脚と5本指の手を持ち、身長167cm、体重59kgほど。FigureAIが公式YouTubeチャンネルで公開している動画では、歩き回ったり、コーヒーを作ったりする姿も。

工場で何をする?

企業が人を採用するときは、任せたい仕事内容はある程度決まっています。ですが、今回のFigureAIヒューマノイドロボ採用では、明確な仕事内容は明らかになっていません。

プレスリリースによれば、自動車製造環境にヒューマノイドロボを導入し、「退屈で危険、かつ困難なタスクに注力して取り組んでもらう」とのことですが、実際何をやるのかはボンヤリした表現でわからず。

BMWとFigureAIにとっての当面の目標は、何かを頼むよりも、まず何ができるのかをを見極めることにあるようです。何ができるのかある程度メドがたったら、初めてサウスカロライナ州にある工場に複数台を導入する予定。

FigureAIのBrett Adcock CEOは、「単一目的のロボは、もう何十年もの間、商業界にすっかりなじんできました。一方、複数目的型のロボの可能性は未開のままです。Figureのロボットは、企業の生産性を向上させ、コストを減らし、より安全でコンシスタント(一貫性のある)な環境を作り出すことができます」と意欲を語っています。

テスラの人型ロボがTシャツをたたむ様子、遠隔操作がバレる

動画公開から20分でバレたそうな。10年以内には1家に1台の普及を目指し、お料理も草刈りも日常の家事を手伝う2足歩行型ロボット「Optimus(オプティマス)...

https://www.gizmodo.jp/2024/01/tesla-robot.html