テイラーのAI生成エロ画像、ホワイトハウスが異例のコメント

国をも巻き込む事態に。

テイラー・スウィフトのわいせつなAI生成画像問題に波紋が広がっている中、ホワイトハウスも異例のコメントを出しました。ホワイトハウス報道官が、アメリカ政府はこの問題全体に懸念を抱いているが、どう対処すべきかはまだ確定していないと述べています。

テイラーの偽わいせつ写真を消すファンたち

先週、X上を駆け巡ったテイラー・スウィフトのわいせつなAI生成画像。テイラーのファンたちが立ち上がり、その画像をタイムラインに埋めてしまおうと何千枚ものテイラーの｢普通｣の写真を投稿して対応していましたが、制裁措置を求める怒りの声も上がっています。

ホワイトハウスもコメント

先週金曜日のホワイトハウスの記者会見で、あるジャーナリストがカリーヌ・ジャン＝ピエール報道官に、AI生成わいせつ画像を共有することに対して政府は連邦刑事法を支持するかどうか尋ねました。ジャン＝ピエール報道官はその質問には直接答えず、代わりに｢テイラー・スウィフトの状況は、みなさんご存じの通り、憂慮すべきことです｣と述べるにとどめました。また｢ソーシャルメディア企業は独自の判断でコンテンツ管理をおこなっていますが、誤情報や実在する人間の同意なしのプライベート画像の拡散を彼らが自身のルールを施行して防ぐという重要な役割を果たすと我々は考えています｣と述べています。

現実的な解決策とは...？

ジャン＝ピエール報道官は記者会見後に｢私たちは、このような事例は女性や少女に不当な影響を与えると考えています。大統領は、行政措置を通じてAI生成のフェイク画像のリスクを軽減することを約束しています。現実的な解決策を見つける作業を続けていきます｣とXに投稿しています。

The circulation of false images of Taylor Swift are alarming. We know that incidences like this disproportionately impact women and girls. @POTUS is committed to ensuring we reduce the risk of fake AI images through executive action. The work to find real solutions will continue. pic.twitter.com/IOIl9ntKtP

— Karine Jean-Pierre (@PressSec) January 26, 2024

本物と見分けがつかなくなってきたAI画像や動画がネットで拡散されることをホワイトハウスは、どうやって止めていく計画なのでしょうか…。最も強力な政府機関の一つではありますが、法律を定めないとどうにもならなそうですよね。

これまでも女性芸能人を使ったAI生成のアダルト画像はずっと問題ではありましたが、最近の生成AIの進歩により、問題はさらに深刻化しています。露骨な画像が今はより簡単に作成・共有されるようになっています。また、AIアダルトビデオが量産されているとも言われています。さらに、AIが｢セレブ推薦｣を謳った詐欺商品などを作成するために使用されています。こうなってくると、新しい法律がいよいよ本当に必要になってきますよね。