Apple Vision Proを返品した人の主な理由「セットアップの仕方がわからなかった」

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Apple Vision Proを返品した人の主な理由「セットアップの仕方がわからなかった」
Image: Ringo Chiu / Shutterstock.com

発売からもうすぐ1カ月のApple Vision Pro。すでに返品をしている人もいて、中には高額端末ゆえに話題性だけが目当てでハナからキープするつもりはなかった人もいたようですが…。

実は、返品した3割の人に共通している返品理由があるといいます。

その理由とは「セットアップの仕方がわからなかった」。

使い方がわからない

Appleアナリストのミンチー・クオ氏によれば、Apple Vision Proを返品した人の20~30%が、返品理由にセットアップの仕方がわからなかったからを挙げているといいます。

クオ氏の調査では、Apple Vision Proを返品したのは購入者の1割ほど。なので、SNSに返品報告が目につくほどには多くありません。

Appleらしさはどこへ?

問題視すべきは、返品した人割合よりも、その3割が使い方がよくわからなかったと思っていること。

Appleのプロダクトは直感的で使いやすいインターフェースが魅力です。Macの公式サイトでも直感的なデザインを強みに掲げており、使い方がわかりやすい、学びやすいことで、自分が思っている以上のことができることがMacの素晴らしさであると語っています。

全く新しい製品であるApple Vision Proには、そのAppleらしさがないということになってしまいます。

直感的になるまでの壁

Apple Vision Proは目で操作することができます。目の動きをトラッキングすることでスクリーン上のものを動かすという、ある意味これ以上ない直感的な操作感なのですが、これを発動させるためにはまず設定が必要。その設定で手間取れは、直感的なインターフェースを体験するところまで行きつきません。

予約開始後は1カ月の出荷待ち状態だったApple Vision Proも、今は数日で出荷される状態となり、オーダーも落ち着いてきたようです。

クオ氏いわく、これらの状況を踏まえ、今後数年はApple Vision Proはニッチな製品という立ち位置になると予想。2027年までには安価の大量生産モデルが出るとも予想しているので、それまでに使い方がよりシンプルになっているといいのですが…。

Source: Medium