1本の脚が進化した犬型ロボット、器用になる

  • author 岡本玄介
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1本の脚が進化した犬型ロボット、器用になる
Image: RSL

朝起きたくないとき、こういう動きにならない?

ロボット製作で一歩先をゆくボストン・ダイナミクス社には、犬型ロボの「Spot」がいますよね。背中に取り付けたアームとアヒルの口みたいな手を使い、いろんなアクションが可能になっています。

追加アームなんていらないよ

チューリッヒ工科大学のロボティック・システム研究所で作っている「Pedipulate」が、4本脚のうち1本を使って扉を押して開けたり、冷蔵庫を開いたりと、人と同じで少し器用なアクションができるようになりました。

非常用ボタンを押すことも、床に置かれた物体を横方向に押して動かすこともできます。

Video: Robotic Systems Lab: Legged Robotics at ETH Zürich/YouTube

背中にアームがあったら便利かもしれませんが、これならもっと自然な動作ができますね。

まん丸の肉球でも出来ることはある

つま先は丸いボールなので物をつまんだり握ったりはできませんが、バッグの肩紐を引っ掛けてすくい上げることは可能。そのままグワっと一気に方向転換し、箱に片付けることができます。

Video: Philip Arm/YouTube

一応アームもあるにはある

次はスネに2本指のアームを合体させ、地面に置かれた小石を拾い上げるというもの。惑星探査で石などのサンプルを採取する際に威力を発揮します。

アームという点では「Spot」と同じですが、自分の脚を使う点が大きく違います。

Video: Philip Arm/YouTube

背中にアームがあると操作が複雑になったり、重量が増えたり、メンテやプログラミングの手間もあったりと、人間側にちょっとした不便さが生じます。

でも自分の脚なら強化学習で訓練するだけ。またこうしたアクションは、ジョイスティックや視覚的なインターフェイスで操作ができます。

ジャマされても転ばない

3本脚で立つと安定感が損なわれそうな気がしますが、かなり強引にジャマされてもそのまま同じポーズを崩しません。強い意志を感じますね。滑りやすい床の上でも耐えようと必死に抵抗します。

Video: Philip Arm/YouTube

滲み出るズボラ感

片脚を上げると、どうしても犬のマーキングみたいなポーズになりますよね。だけどその状態でアクションを起こすと、起き上がりたくないズボラな人の動きみたいにも見えて妙に共感できちゃいます。

いつか私たちのように、五体投地のポーズ二度寝するかもしれませんね。

Source: YouTube (1, 2), RSL via IEEE SPECTRUM

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