ノートPCよりもデカいサウンドバーを合体させるってどうやったら思いつくのでしょうか。
レノボ社がタイで開催した新製品発表イベント「Lenovo Innovate '24」に招待され、お披露目された新作ゲーミングPCを取材することができました。その中で目についたのが、「ふつうじゃない場所にスピーカーがついてるノートPC」です。
どこかっていうと、ここ。「本体とディスプレイをつなぐヒンジ」です。その名もRotation Sound Bar技術。
音を鳴らすとこんな感じ、ディスプレイが開いてても閉じてても音が聞こえるのが特徴です。
開いてるときはこの位置から音が鳴るんですが、まるで画面から音が鳴ってるかのよう。ノートPCのスピーカーってキーボードの上や両脇に配置されることが多いですが、印象はかなりちがいます。まさにサウンドバーのように、正面から音がくるのでだいぶ迫力があります。
これだけだと「そんなの要る?」って感じになりそうですが、採用されてるモデルが2-in1ノートPCと2画面ノートPCだとわかると、「あ、なるほど」となります。
2-in-1ノートPCは使う際に必ずしもキーボードが上にこない(タブレット的に使おうとすると音が床に当たってしまう)ですし、2画面ノートPCはそもそもスピーカーをつける場所が本体側面かヒンジにしかありません。
どちらのタイプも使い方の幅が広いタイプのノートPCですが、その「幅」と「従来的なスピーカーの位置」がまったく噛み合わないのです。
それを解消するのがRotation Sound Barという技術だったと。一見して奇想ですが、よく見ると徹頭徹尾合理的なんて、ミステリ小説みたいです。ノートPCを作るって、クリエイティブな仕事なんだなぁ。
(なお、この2モデルが日本でも発売されるかは今のところ不明です)
Source: Lenovo