サウンドバーをノートPCに融合。ぶっ飛んだ発想が実際に製品化されてしまう

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サウンドバーをノートPCに融合。ぶっ飛んだ発想が実際に製品化されてしまう
Photo: かみやまたくみ

ノートPCよりもデカいサウンドバーを合体させるってどうやったら思いつくのでしょうか。

レノボ社がタイで開催した新製品発表イベント「Lenovo Innovate '24」に招待され、お披露目された新作ゲーミングPCを取材することができました。その中で目についたのが、「ふつうじゃない場所にスピーカーがついてるノートPC」です。

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どこかっていうと、ここ。「本体とディスプレイをつなぐヒンジ」です。その名もRotation Sound Bar技術。

Video: ギズモード・ジャパン/YouTube

音を鳴らすとこんな感じ、ディスプレイが開いてても閉じてても音が聞こえるのが特徴です。

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開いてるときはこの位置から音が鳴るんですが、まるで画面から音が鳴ってるかのよう。ノートPCのスピーカーってキーボードの上や両脇に配置されることが多いですが、印象はかなりちがいます。まさにサウンドバーのように、正面から音がくるのでだいぶ迫力があります。

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Rotation Sound Barが採用されているモデルのひとつ「Yoga 9i 2-in-1 (14", Gen 9)」
Image: Lenovo

これだけだと「そんなの要る?」って感じになりそうですが、採用されてるモデルが2-in1ノートPC2画面ノートPCだとわかると、「あ、なるほど」となります。

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Rotation Sound Barが採用されているモデルのひとつ「Yoga Book 9i」(2画面ノートPC)

2-in-1ノートPCは使う際に必ずしもキーボードが上にこない(タブレット的に使おうとすると音が床に当たってしまう)ですし、2画面ノートPCはそもそもスピーカーをつける場所が本体側面かヒンジにしかありません。

どちらのタイプも使い方の幅が広いタイプのノートPCですが、その「幅」と「従来的なスピーカーの位置」がまったく噛み合わないのです。

それを解消するのがRotation Sound Barという技術だったと。一見して奇想ですが、よく見ると徹頭徹尾合理的なんて、ミステリ小説みたいです。ノートPCを作るって、クリエイティブな仕事なんだなぁ。

(なお、この2モデルが日本でも発売されるかは今のところ不明です)

Source: Lenovo