Nothingの新イヤホン聞いてみた。一聞きで進化を感じ取れます

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Nothingの新イヤホン聞いてみた。一聞きで進化を感じ取れます
Photo: ヤマダユウス型

着実な進化を実感しました。

Nothingから新しいワイヤレスイヤホン「ear」と「ear(a)」が発表されましたね。「ear」はナンバリングから解き放たれたフラッグシップで、「ear(a)」はカラフルな廉価モデルという立ち位置。

製品発表の記事に続いて、こちらではそれぞれのイヤホンのハンズオンをお届けします。その前に、現状のNothingについて軽く振り返ってみましょう。

祝・日本法人が設立

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Photo: ヤマダユウス型

NothingのCEOをつとめるカール・ペイいわく、Nothing製品の市場規模において日本は米国に次ぐ第二位になるとのこと。テクノロジーへの期待度も高く、最新モデルのスマホ「Phone (2a)」はFelicaを搭載しました。

その勢いを象徴するかのように、ついにNothing Japanという日本現地法人が設立されました。マネージングディレクターをつとめる黒住吉郎さんによると、日本法人はNothingが世界に展開していく足がかりにもなるそうです。

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Photo: ヤマダユウス型

日本とNothingとの結びつきが、これからさらに強まりそうですね。カール・ペイCEOが来日する機会も増えるそうですよ。

「耳」を名乗るにふさわしい仕上がり

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Photo: ヤマダユウス型

ついに単語のみのみとなった今回の「ear」。速報でもお伝えした通り、デザインは「ear(2)」から変わりありません。

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Photo: ヤマダユウス型

透明ケースのデザイン、アクリルの厚み、質感なども「ear(2)」と同じ。そもそも「ear(1)」→「ear(2)」の段階でかなり微細なデザイン変更でしたし、現状のデザインが洗練されているとの証左でしょう。「これが美しいんだ」というNothingの哲学とも受け取れる。

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Photo: ヤマダユウス型

イヤホン本体のデザインもこれといった変化はなし。フィット感も「ear(2)」と同じと考えて良さそうです。

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Photo: ヤマダユウス型

では間違いさがしのお時間です。左が「ear」、右が「ear(2)」。ロゴ以外で違いはあるのか?

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Photo: ヤマダユウス型

ふむ……。

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Photo: ヤマダユウス型

うん、同じだなッ!

さて、デザインに変更はないものの、音質はめちゃ変わっています。僕は「ear(2)」を愛用しているんですが、普段聞いているノイキャンと「ear」のノイキャンには違いを感じました。「ear」は5kHz付近のノイキャン性能が高まっているそうなんですが、確かに高域の雑音がより遠くなった印象です。電車のガタンゴトンも以前より気になりません。

音については、高域の表現力と低音のヌケをより感じる仕上がりに。中田ヤスタカの「NANIMONO (feat. 米津玄師)」の残響感があるキックが、モコっとせずに迫力をもって感じられました。採用されているセラミックの振動板はかなり固く、エージングしていけばさらにバランスの良い音になりそうですよ。

軽い見た目なのに納得感ある音が出てくる

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Photo: ヤマダユウス型

お次はブラック、ホワイト、イエローの3色が展開されてる「ear(a)」を見ていきましょう。。Nothingの製品でここまでカラフルなのは初めてですね。ちなみにイエローが選出された理由は、青・赤・黄色を最小構成要素と捉えた結果とのこと。バウハウス的発想だコレ!

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Photo: ヤマダユウス型

マスタードのようなビビッドなイエローは、とってもポジティブなイメージ。と同時にNothingのアイコンでもある透明要素も盛り込まれています。フタとケースの中央部分が透明パーツです。

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Photo: ヤマダユウス型

UFOの天井と円盤部分が透明パーツというイメージですね。歴代の「ear」シリーズに比べると要素が多い形状で、遊び心を感じます。

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Photo: ヤマダユウス型

イヤホンのLRを示す赤白カラーも可愛らしい。美味しそう(色が)。

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Photo: ヤマダユウス型

イヤホンの形状は「ear」と似ています。スペックを見ても、LDACコーデック対応、マルチペアリング対応、45dBのノイキャン性能と、廉価版ながら「ear」からそれほどオミットされていません。これで1万4800円は安く感じるなぁ。

音質の方はというと、「ear」よりも軽い印象。ノイキャンも「ear」の方がわずかに強く感じましたが、これはフィット感の違いに依るものかも。特に違いを感じたのは低音で、「ear(a)」の方がアタックが硬めです。ファンクかつロックなサウンドで、いわゆる元気な音を楽しめますね。これはこれで好き!

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Photo: ヤマダユウス型

装着するとこんな見た目に。ポップアートのような明るい雰囲気があって、実物は写真で見る以上に印象的ですよ。ここまで彩度の高いイヤホンってそうそうない気がします。

「どっちが好き?」と聞かれれば、悩ましい

「ear」の価格は2万2800円。「ear(a)」は1万4800円。もちろん高価な方が高性能なのですが、マルチペアリングやLDACなど、「ear(a)」の機能が物足りないってことはないんですよ。なので、これはもう音質とデザインで悩める2種類と考えていいかなと。

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Photo: ヤマダユウス型

深みのある低音とシンプルなデザインを求めるなら「ear」。ブライトなサウンドと日常を彩るアクセントに惹かれるなら「ear(a)」。あとはシンプルに価格差ですね。

僕がどっちが好きかと問われれば、ギリギリの6:4で「ear(a)」かなぁ。やっぱりイエローのワクワク感が可愛すぎる。こうしたデザインの力を理解ってるのも、Nothingらしさでしょう。

Source: Nothing, Twitter



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